田畑のまわりや、道ばた、雑木林のまわりの明るいところなどで見られます。
花は春から秋までさいていますが、多いのは春です。
フナビオだけでなく、船島小学校内にもあります。
昔はオニタビラコとよばれていましたが、花の大きさや葉の形のちがいなどから
アカオニタビラコとアオオニタビラコの2種に分けられました。
名前のオニタビラコのオニは、ツノがはえた、こわい鬼のことです。
アカは赤色、アオは青色のことなので、赤鬼、青鬼という意味になります。
オニタビラコが冬の葉が赤色になるか、青色になるかで
2つに区別できることから、このようなおもしろい名前がつきました。
もっとも青色とよばれるものは、正しくは緑色です。
日本語では緑色を青とよぶことがよくあります。
見わけるポイントは花の大きさと葉の先っぽの形です。
くらべてみると花はアカオニは小さくて、アオオニは大きいです。
葉の先っぽはアカオニはあまりとがらなくて、アオオニはよくとがります。
ならべてみるとすぐわかるので、さがしてくらべてみましょう。
※ 専門知識のある方へ。
アオオニタビラコとアカオニタビラコは、以下の点などで区別します。
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学名 |
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冬の ロゼット |
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ロゼット 葉 |
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花の 大きさ |
アカオニ タビラコ |
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Youngia akaoni Seriz. |
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赤色 がかる |
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先端の尖り 方が弱い |
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小さい |
アオオニ タビラコ |
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Youngia japonica (L.) DC. |
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青色 |
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先端は より尖る |
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大きい |
多くの図鑑はオニタビラコのままで載っていませんが、新しい図鑑にはこれから掲載されてくると思われますので、今回紹介することにしました。
愛知県では2種が普通に見られ、並んでいるところもあって比較しやすいですが、東日本はアカオニタビラコ、西日本はアオオニタビラコがほとんどのところが多いようです。
愛知県で2種に分かれることに気づかれたのも、このような分布域によるもののようです。
参考文献(記載論文)
芹沢俊介(2013)アオオニタビラコとアカオニタビラコ.シデコブシ.2(2):62-76.愛知みどりの会.
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