白鷺(シラサギ)が羽を広げたような花という意味での命名サギソウ。自然の造形美の一つだと思います。わざわざこのような形になった理由は何なのでしょうか。その美しさゆえに保護地域された場所でも盗まれることが多く、サギの群飛する光景が減ってきています。
場所はナイショですが、ある保護された湿地からサギソウが盗まれて無くなってしまったということがあったそうです。その結果パンフレットなどで掲載しているので無いわけにもいかず、園芸店で購入して一生懸命湿地に植えたというところもあります。目の前に咲いている花がじつは野生のものではないというのは何とも。このような話は自然保護や啓蒙の難しさを感じます。山採りの山野草展などを時々目にしますが、このようなことになっていることを考えると山盗り山野草展と言いたいですね。
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