ケルンコル(断層谷)
 ケルンコル(断層谷)は断層によって作られた谷になります。断層が岩石を砕いて粉々にしたり、ときには粘土になったりする場合があります。それらが周りの岩石よりも風雨によって削られやすい状況となり、だんだんと谷になっていき、作られた地形です。逆に断層によって周りよりも硬くなる場合があるのですが、この場合は谷ではなく尾根が作られます。こちらはケルンバットと呼ばれています。
 上は二本杉峠付近から見た佐久間の町中になります。写真中央あたりから左上に向かって、谷がほぼ直線的に伸びているのがわかると思います。これが中央構造線による断層によって作られた谷地形となります。中央構造線は西南日本を分断するほどの非常に長い距離をもっており、これほどの距離で多くの断層や変成岩を作っていることを考えると、地球のエネルギーの大きさの一端を感じることができます。
 下は北条峠(ほうじとうげ)近くにある通称「今田のケルンコル」です。写真中央あたりのへこんだところがそれになります。このケルンコルが見られる場所の近くに民俗文化伝承館があり、そこでは破砕帯と呼ばれる断層によって岩石が細かく砕かれた構造がわかる場所や中央構造線についての案内板が設置されており、観察に非常に適した場所になっています。
 この他にも佐久間周辺には中央構造線についての地形やガケについての解説をした看板が幾つか設置されており、地球のパワーを感じるためにも、ぜひとも観察に訪ねていただきたい場所です。
(所在地 : 二本杉峠、北条峠、民俗文化伝承館のいずれも静岡県磐田郡佐久間町の県道290号線沿い)