火山豆石(ピソライトまたはアクリーショナリ・ラピリ)


噴煙(桜島の噴煙)
火山豆石というのは上の写真の赤っぽい色をした部分に見られる丸っこいところです。これはアカホヤ火山灰と呼ばれる火山灰層の中に見られた火山豆石で、同じ時に噴出した軽石も左下に見えています。
火山豆石の成因には水が関係しているといわれており、2つの説を以下に記します。
 ・噴煙の中を落下する雨滴に捕らえられた火山灰が固まるというもの。
 ・堆積した火山灰の上に雨などの水滴が落ちてきて、火山灰の上を転がるときに雪だるまのように灰をとらえて生じるというもの。

下の写真は桜島の噴煙の上に雲が生じたものです。この雲を噴煙が突き抜けるところが観察できたのですが、このときにも雲の水分が火山灰を捕まえる可能性があり、火山豆石が生じる可能性があるとの指摘を専門家から受けました。