ヒメボタル
ヒメボタルは幼虫時を陸で過ごします。清流を守るシンボルとして扱われるゲンジボタルやヘイケボタルは幼虫時を水中で過ごしますが、じつは幼虫時に水中で過ごすホタルは世界的にみると極めて少数派です。ヒメボタルのように陸で過ごすものの方が多いのです。ですが光る姿や舞う姿はゲンジボタルなどと同様で、美しい光の競演を見せてもらえます。

ホタルは幼虫も成虫も捕らえると苦い味となる物質を体から出します。このため毒を持つ昆虫として、鳥などの捕食者から食べられにくい昆虫なのです。ホタルはお互いの種類がそっくりな色模様ですが、これらはミュラー型擬態と呼ばれています。またホタルと同じ色模様の別の昆虫もたくさんおり、ガの仲間のホタルガはホタル同様に毒性分を持つことからお互いがミュラー型擬態の関係になっています。