我が家の近所の池で見つけたコオイムシです。全国的に数を減らしているので、2000年に発行された環境省のレッドデータブックでは準絶滅危惧種となりました。見つけたときには背中に卵を背負っており、ふ化を見たくて水槽に入れて観察していました。ほどなく写真のように赤ちゃんが生まれるのを見ることができました。採集・ふ化・放虫までわずか1週間ほどの我が家での滞在でしたが、良い思い出となりました。
なお卵を背負っているのはオスです。昆虫でオスだけが子育てに加わるのは珍しい生態で、コオイムシやタガメの仲間で知られている程度です。またほとんどの昆虫が子育てをしないことを考えると、このように卵をふ化するまで面倒を見ることはハチやアリのような社会を築く手前の段階として亜社会性昆虫と呼ばれています。
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