オオシロカゲロウの群飛です。毎年9月上旬から中旬にかけて、愛知県豊田市の平戸橋で見られます。その期間はわずか1週間ほどですが、見事な群飛が見られるのは中でも1日か2日ほど。2006年は運良く土日にその2日間があたったようです。
街灯に集まってくる姿はときに牡丹雪が舞うように、ときに何か得体の知れないものに襲われるように、複雑に動き回ります。風のない日は街灯の周りで静かな夜の舞いを、風のある日は飛ばされ、光に集まり、流され、揺られ、複雑な激しい舞いを見せてくれます。
通り過ぎる車にひかれるものも多く、ひどいときはひかれた虫の脂で車がスリップして事故を起こすほどです。写真一番下は力つきて落ちていた姿を1つだけ写しました。風の吹き溜まりとなるところでは、山となって落ちている姿が見られます。
カゲロウの命は、はかない一生の代名詞。幻想的な夜の舞いはわずか1時間ほどでほとんど終了してしまいます。
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