ミヤコドリ

 

ベテランのバードウォッチャーが小学生の対応をしたときのこと。 ミヤコドリを見せたら、「図鑑通りだ」と言われ、その逆だろと苦笑いするしかなかったそうです。 この話を聞いて、私も小学生の「図鑑通りだ」の反応に思わず賛成しました。

当時は今のような写真の図鑑ではなく、絵の図鑑が主流でした。 そうするとシギやチドリの複雑な模様はなかなかきれいに表現できず、 こんな印象の鳥なのだという心の目もプラスして鳥の同定を行う必要があったような気がします。 写真が発表されるたびに、正確な同定のために本を買いあさる必要があった時代といった感じでした。

そんな中で際立つのがミヤコドリ。 白黒赤の単純な配色は、遠くからでもすぐにそれとわかるものです。 心の目を持つ必要もない、見ればすぐにわかる鳥。 さすが小学生の感性。図鑑通りという表現がピッタリくると思ったものです。

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