東海丘陵要素自生地

 

個人的にテーマとして撮影を取り組んできた東海丘陵要素植物の自生地の、お気に入りの場所、幾つかを集めてみました。

これは愛知県豊田市の矢並湿地で、ラムサール条約に登録された湿地です。普段は立ち入り禁止ですが、毎年10月の上旬ぐらいに一般公開の日が設けられます。

東海丘陵要素植物ではシラタマホシクサ、ミカワシオガマ、ヘビノボラズ、ミカワバイケイソウ、トウカイコモウセンゴケが同所的に見られます。

 

岐阜県瑞浪市の県指定天然記念物「大湫のヒトツバタゴ自生地」です。東海丘陵要素植物ではヒトツバタゴとミカワバイケイソウが同所的に見られます。

 

岐阜県中津川市の県指定天然記念物「岩屋堂のシデコブシ群生地」です。東海丘陵要素植物ではシデコブシとハナノキが同所的に見られます。

 

岐阜県中津川市の国指定天然記念物「坂本のハナノキ自生地」です。東海丘陵要素植物ではシデコブシとハナノキが同所的に見られます。

この他にもたくさんよいところがありますが、植物観察にはよくても風景写真的に撮れるところが少ないのと、撮影にベストなときになかなか行けないのが悩みです。


東海丘陵要素植物について詳しくお知りになりたい方は

東海丘陵要素植物で検索したら、豊田市自然観察の森が行った企画展の資料がヒットしました(「東海丘陵要素植物」2016年5月8日現在)。

これは拙著なのですが、内容が古くなって学説が変わったものもありますので、改訂版の作成が待たれるところです。 作成が待たれると他人任せにしたのは、私は退職しているので、豊田市自然観察の森での改訂ができないためです。

大きく変わった点

1. 植物の分類体系が新エングラー体系からAPG体系(APGIII)となり、幾つかの種で所属する目と科が変更されました。

2. 通称モンゴリナラとした植物はフモトミズナラの和名が付き、 学名はQuercus crispula Blume var. mongolicoides (H.Ohba) Seriz. とされています。

3. シデコブシの学名はMagnolia stellata (Siebold et Zucc.) Maxim.が有効と改めて整理されました。

4. 地質時代で用いたネオジン、パレオジンは、結果として新第三紀、古第三紀がそのまま使用されています。

5. 第四紀の開始年代が258万年前になりました。

6. ナガバノイシモチソウの紅色花と白色花が、ナガバノイシモチソウとシロバナナガバノイシモチソウの2種に分けられました。 学名も変更され、ナガバノイシモチソウは新種記載され、Drosera toyoakensis M.Watanabeとなり、 シロバナナガバノイシモチソウは Drosera makinoi Masam. が有効な学名とされています。

7. 第三紀周北要素の概念そのものが否定されました。紹介文のようなプロセスでの移動は問題ないと思いますが、 概念がなくなった以上、第三紀周北要素を起源とすることはできなくなりました。

8. モウセンゴケの仲間などがゴンドワナ要素とされてきましたが、ゴンドワナ要素へ含めることも移動のプロセスも否定されました。 したがって、ゴンドワナ要素は起源から削除する必要があります。

9. 絶滅危惧種のランクは、各県の最新のものをご覧ください。

ナガバノイシモチソウなどの起源については、長距離散布の可能性が極めて高いことを下記の拙著に記しました。 また、東海丘陵要素植物に関連する化石記録についても同じものにまとめ、ハナノキなどの移動経路を考察しました。

吉鶴靖則(2015)東海丘陵要素植物の化石記録と地史的考察および長距離散布について.三河生物 7:55-84.西三河野生生物研究会.
吉鶴靖則(2016)東海丘陵要素植物の化石記録の訂正および追加.三河生物 8:35-40.西三河野生生物研究会.


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